フラット35Sとは?
フラット35Sとは?
フラット35Sとは、フラット35を申し込んだお客様が、省エネルギー性・耐震性などを備えた質の高い住宅を取得する場合に、フラット35の借入金利を一定期間引き下げる制度です。
2023年現在建築されているマンションや注文住宅の多くはこの住宅に該当します。
フラット35Sの技術基準には、
①省エネルギー性
②耐震性
③バリアフリー性
④耐久性・可変性
の4つがあります。各基準を満たすことで、その後の住宅に関する支出を軽減できるなどのメリットがあります。
どのくらい金利が下がるの?
金利の引き下げ幅は0.25%。
引き下げ期間はフラット35S(金利Aプラン)が当初10年間、フラット35S(金利Bプラン)が当初5年間です。
金利Aプランと金利Bプランの違いは、対象となる住宅の基準の高さにあります。金利Aプランのほうが金利Bプランよりも基準が高いのです。
また、ZEHプランですと、当初5年間は0.5%、6年目から10年目までは0.25%の引き下げになります。
返済額を比べてみよう
フラット35とフラット35Sの返済額を比べてみましょう。
【フラット35】の金利が1.40%とすると、3000万円を35年返済で借りた場合の毎月返済額は9万円強です。
これに対し【フラット35】Sの当初金利は1.15%で、当初の毎月返済額は8万6000円台にダウンします。
【フラット35】Sは当初の金利が低い分、ローン残高が早く減るので、金利が1.40%に戻ってからの毎月返済額は9万円弱です。
その結果、35年間の総返済額では金利Bプランが40万円弱、金利Aプランが70万円以上、【フラット35】より軽くなる計算です。
金利上昇のリスクがない固定型で低金利の【フラット35】ですが、タイプによって金利水準などが異なります。
利用する際には自分が使えるものの中で、最も有利なタイプを選ぶようにしましょう。
初心者でもわかる【フラット35】
フラット35という言葉をよく耳にするかと思いますが、これは民間金融機関(○○銀行など)と住宅金融支援機構が提携して提供する最長35年の全期間固定金利ローンの名称です。
このフラット35を扱っているのはすべての金融機関ではありませんが、都市銀行や地方銀行、信用金庫やネット銀行などさまざまです。
ローン貸出を専門に扱うモーゲージバンクと呼ばれる金融機関もあります。
フラット35の金利は低い?高い?
フラット35の金利は返済途中で変動することのない固定金利です。
低金利を売りにしているネットバンクや大手銀行に比べると、2023年現在、金利はやや高めとなっています。
ですが、今後民間金融機関の金利が上がる可能性はありますが、フラット35は固定金利のため、逆転する可能性もあります。
金利は次の4つによって変わります。
①返済期間が20年以下
②返済期間が21年以上
③融資率が9割以上
④融資率が9割以下
「①返済期間が20年以下、かつ④融資率が9割以下」が一番低く、「②返済期間が21年以上、かつ③融資率が9割以上」が一番高い組み合わせとなります。
また提携する金融機関によっても金利は変わります。
とはいえ何パーセントも差が開くわけではありません。
住宅金融支援機構では各金融機関のうち最低金利と最高金利を毎月発表していますが、その差を見ると0.6〜0.7%程度です。
とはいえ、住宅ローンの返済は最長35年の長丁場なので、わずかな金利の差でもトータルでは大きな差になることもあります。
特に【フラット35】は一度借りたらその金利がずっと続くので、借りるときの金利の違いは無視できません。
フラット35を借りるのに向いている人は?
ではフラット35はどんな人に適した住宅ローンなのでしょうか。
まず銀行ローンとの違いで述べたように、フラット35は年収基準を満たせば基本的に借りられます。
銀行ローンでは勤続年数が3年以上などの前提条件が付きます。
つまり3年間の平均年収が住宅ローンの希望額を満たすだけ必要で、かつ安定していることが重要です。
反面、フラット35は前年の収入で判断されるので、前年の年収さえクリアしていれば、一昨年以前の年収は低かったり、転職または独立して間もない人でも借りることができます。
フラット35を借りるのに向いていない人は?
フラット35は審査が通りやすい分、金利が民間の金融機関よりも高いです。
公務員や高年収の人などは住宅ローンの審査に通りやすいため、わざわざフラット35で借りなくてもいいでしょう。
まとめ
住宅ローンを選ぶ際に、金利が変わらないという理由だけで、「フラット35」を選ぶ人も多いかもしれません。
ですが、人によっては向かない場合もありますので、「フラット35」の内容やメリット・デメリットについてしっかり理解を深め、民間の住宅ローンと比較しながら、どちらが自身の状況に合うのかしっかり見極めることが重要です。
月々の返済に無理がないよう、長期にわたる返済期間の生活設計を立ててマイホームの購入に役立ててください。
土地の面積に対して家の広さはどのくらい?坪数ごとに解説
土地や一戸建てを建築する際には、建ぺい率や容積率、建築基準法や都市計画法など条件があり、限られた面積しか建てられないケースがあります。
購入後に後悔しないために「20坪」「30坪」「40坪」の土地を購入した場合にどれくらいの間取りが建築できるのかご紹介します。
ぜひ、土地や一戸建て購入を検討している方は記事を参考にしてみてください。
20坪で建てられる家の広さは?
20坪の広さで建築可能な平均建ぺい率は30〜80%ほど、容積率に制限がなければ学校の教室1クラス分66㎡ほど可能です。
具体的には、1階の広さは52.8㎡、2階13.2㎡の家であれば建築できます。
これは、狭小住宅や夫婦2人で暮らす平屋などの家の広さとなります。
そのため、ファミリー世帯は3階建てがおすすめです。
たとえば、1階にリビングやお風呂、手洗い場などの水回り、2階や3階に夫婦の部屋や子ども部屋が設けられます。
20坪の土地では、地域により容積率が厳しい場合には、部屋の数などの確保が難しいため注意しましょう。
30坪で建てられる家の広さは?
30坪の土地で建築可能な建ぺい率は、一般的に60%ほどです。
容積率などの制限がなければ、3LDK〜4LDKの間取りの2階建てが建てられます。
家の面積によっては、駐車場を1〜2台ほど設けることが可能です。
しかし3階建てや地下室を設けたいなどの要望の場合は、条例や建築基準法により難しい可能性があります。
そのため、一戸建て購入前にどのようなデザインや間取りを考えているのかを明確にして担当者へ伝えておくと、失敗のリスクを減らせるでしょう。
もちろん、お庭を設置したい方も家の面積と駐車スペースによっては設置可能と言えます。
40坪で建てられる家の広さは?
40坪の建築できる面積はバスケットボール3分の1のコートの広さです。
30坪に比べ、10坪広さを確保するのみで建ぺい率や容積率にゆとりが持てるため、アイランドキッチンや吹き抜けを設けることも可能です。
具体的な間取りは、4人ファミリーであれば、1階にリビングと和室、夫婦の寝室、2階に子供部屋が設けられます。
お庭や駐車場2台も設けられる可能性が高いですが、地価が高い都心部の駅近などでは景観規制などに該当するケースがあります。
どんな家にしたいのか、建物だけでなく、駐車場やお庭も考えておきましょう。
まとめ
一戸建て購入時の土地選びの際には、イメージした家の広さが実現できるのか確認しましょう。
立地条件により狭い物件を選ぶ方がいますが、条件によっては3階建てなど建築不可の場合があります。
まずはどれくらいの土地で実現できる家の広さを把握し、マイホーム建築時に役立ててください。
独身女性でもマンション購入はアリ!注意点もご紹介
女性の社会進出が進み、家族の形は多様になってきているなか、マンションの購入を視野に入れている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、独身女性のマンション購入時の注意点、住宅ローンや税制の有利な条件について解説します。
ライフスタイルの変化を加味した駅近マンションの購入がポイントとなりますので、参考にしてください。
独身女性のマンション購入が増えている?おすすめは○○
独身女性が増え、幅広い年代においてマンション購入に踏み切る方が増加しています。
年収300万円〜600万円の方の購入が半数を占めており、なにも高収入の女性に限ったことではありません。
しかし、転勤・結婚・妊娠・出産などのライフステージの変化が懸念されます。
もしもの時に備え、売りやすく貸しやすいマンションの購入がおすすめです。
おすすめは駅近です!
駅近物件は、資産価値があります。
売却価値が下がりにくい物件なら、安心して購入に踏み切れるのではないでしょうか。
人生の変化に柔軟に対応でき、家が足枷となる事態を避けられると言えます。
独身女性のマンションは30㎡以上が好都合!
独身向けのコンパクトな広さのマンションでは、住宅ローンや税制で有利となる面積があります。
フラット35
全期間固定金利型の住宅ローン「フラット35」は、金利上昇のリスクを負いたくない方や、正社員の枠に囚われずに働く方でも融資が通りやすい特徴があります。
フラット35は30㎡以上の面積に限り、借り入れ対象となります。
住宅ローン控除
2021年度に税制改正され、控除期間が13年間となる特例措置を受けられる範囲が、50㎡から拡大されました。
年間所得合計金額が1,000万円以下の方に限り、住宅ローン控除は40㎡以上の面積に限り適応となります。
独身女性に必要な資金計画
マンション購入時の予算オーバーは、貯蓄額の低下を招き、将来に不安を感じるリスクもあります。
また、マンションの管理費や修繕積立金は一定ではないため、値上げも見据えた資金計画をしなくてはなりません。
ほかにも、住宅ローンを組む際のポイントとして「返済可能額と借入可能額は別物」であるとの認識を忘れてはいけません。
返済負担額は収入の25%以内とし、返済可能額目いっぱいの借り入れはしないようにしましょう。
万が一、購入したマンションから引っ越し、賃貸物件として活用する場合、金利が高い事業用ローンに借り換えしなければいけない可能性が出てきます。
先述したフラット35なら、賃貸用としても借り入れできるため安心です。
まとめ
女性の社会進出の増加に伴い、独身女性のマンション購入は増加傾向にあります。
しかし、ライフスタイルの変化による引っ越しが懸念されるため、資産価値の高い物件の購入をおすすめします。
また、税制などに有利な広さもありますので、参考にして無理のない資金計画を立てましょう。