初心者でもわかる【フラット35】
フラット35という言葉をよく耳にするかと思いますが、これは民間金融機関(○○銀行など)と住宅金融支援機構が提携して提供する最長35年の全期間固定金利ローンの名称です。
このフラット35を扱っているのはすべての金融機関ではありませんが、都市銀行や地方銀行、信用金庫やネット銀行などさまざまです。
ローン貸出を専門に扱うモーゲージバンクと呼ばれる金融機関もあります。
フラット35の金利は低い?高い?
フラット35の金利は返済途中で変動することのない固定金利です。
低金利を売りにしているネットバンクや大手銀行に比べると、2023年現在、金利はやや高めとなっています。
ですが、今後民間金融機関の金利が上がる可能性はありますが、フラット35は固定金利のため、逆転する可能性もあります。
金利は次の4つによって変わります。
①返済期間が20年以下
②返済期間が21年以上
③融資率が9割以上
④融資率が9割以下
「①返済期間が20年以下、かつ④融資率が9割以下」が一番低く、「②返済期間が21年以上、かつ③融資率が9割以上」が一番高い組み合わせとなります。
また提携する金融機関によっても金利は変わります。
とはいえ何パーセントも差が開くわけではありません。
住宅金融支援機構では各金融機関のうち最低金利と最高金利を毎月発表していますが、その差を見ると0.6〜0.7%程度です。
とはいえ、住宅ローンの返済は最長35年の長丁場なので、わずかな金利の差でもトータルでは大きな差になることもあります。
特に【フラット35】は一度借りたらその金利がずっと続くので、借りるときの金利の違いは無視できません。
フラット35を借りるのに向いている人は?
ではフラット35はどんな人に適した住宅ローンなのでしょうか。
まず銀行ローンとの違いで述べたように、フラット35は年収基準を満たせば基本的に借りられます。
銀行ローンでは勤続年数が3年以上などの前提条件が付きます。
つまり3年間の平均年収が住宅ローンの希望額を満たすだけ必要で、かつ安定していることが重要です。
反面、フラット35は前年の収入で判断されるので、前年の年収さえクリアしていれば、一昨年以前の年収は低かったり、転職または独立して間もない人でも借りることができます。
フラット35を借りるのに向いていない人は?
フラット35は審査が通りやすい分、金利が民間の金融機関よりも高いです。
公務員や高年収の人などは住宅ローンの審査に通りやすいため、わざわざフラット35で借りなくてもいいでしょう。
まとめ
住宅ローンを選ぶ際に、金利が変わらないという理由だけで、「フラット35」を選ぶ人も多いかもしれません。
ですが、人によっては向かない場合もありますので、「フラット35」の内容やメリット・デメリットについてしっかり理解を深め、民間の住宅ローンと比較しながら、どちらが自身の状況に合うのかしっかり見極めることが重要です。
月々の返済に無理がないよう、長期にわたる返済期間の生活設計を立ててマイホームの購入に役立ててください。